私は街で見知らぬ外国人に話しかけられたことが数多くあります。これは自分の「外国人に対するパーソナルスペース」が狭いからだと思っています。
学生時代の数年間、語学とビジネス、そしてコミュニケーションを学ぶために海外留学した経験があります。最初のうちはネイティブに対して英語を話すのが恥ずかしくて、「話しかけるな、近寄るな」のオーラを出していたと思います。現地の人と目が合うとこちらから目をそらしたり、近寄ってくる人がいるとそれを遠ざけるように歩いたりしていた記憶があります。そのようにしている間は、誰も私に話しかけてはきませんでした。
徐々に現地での生活にも慣れ、英語も習得してくると、街にいる人たちとの物理的な距離感が近くなっていることに気が付きました。近くをすれ違う時に軽く微笑んだり、誰かが近くに立っていても場所を変えないようになっていたりしました。私のパーソナルスペースが狭くなったと気が付きました。そうなると不思議なことに、初対面の現地人などから道を聞かれたりするようになったのです。
その時のクセが残っているのでしょうか。帰国してから街で外国人を見かけて目が合ってもこちらから目をそらすことはありませんでした。日本に来て何かしら困っている外国人は、「こいつなら大丈夫そうだ」と感じるのでしょう。「近くにインターネットカフェある?」とか「○○へ行きたいんだけどどうやって行くの?」としょっちゅう話しかけられます。
外国人が近づいてきても堂々として動かず、相手の目を見ていれば話しかけてきます。そういうチャンスを待っている人は是非実践してみて下さい。